田舎に移り住んで、もう7年になる。 エンジニアとしてフルリモートで働き始めてからは6年弱くらい。 今日は、その間に感じたことをメモしておきたい。
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最近、妻と子どもたちと一緒に近くの芋掘りに行った。 家から1キロも行かない場所に、畑や林があって、 虫を捕まえたり、カブトムシを見つけたりできる。 そういう環境が身近にあるのは、やっぱりありがたい。
もともと僕は東京に住んでいた。 ビルに囲まれて、仕事ばかりしていた時期もあった。 あの頃は便利だったけど、今のような余裕はなかったと思う。 朝起きて外を見ても、空が狭い。 人と話しても、話題のほとんどが仕事のことだった。
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都会にいると、人間関係がどうしても仕事中心になる。 会社や取引先など、限られた範囲でしか人と関わらない。 一方で、自然との接点はほとんどない。
でも、田舎に来てからは地域との関わりが増えた。 コロナ以降は特にそうで、 近所づきあいとか、地域のイベントみたいなものに 普通に参加するようになった。 芋掘りや草刈り、祭りの手伝いなんかもそう。 そうすると、ちょっとした会話からでも 知り合いがどんどん増えていく。
オンラインでも人とはつながれるけど、 SNSのつながりってどこか薄い。 お互いに良い部分だけを見せ合うことが多いし、 本音や失敗を見せるような関係にはなりにくい。 その点、田舎ではあまり気を張らずに話せる。 変な緊張感もないし、 自分の素の部分を出しても問題ない。 そういう距離感の人間関係ができるのは、 すごく大きな違いだと思う。
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自然に囲まれて生活していると、 考え方や働き方にも少し変化がある。 もちろん、自然の中にいるからといって 良いプロダクトが作れるとか、そういう話ではない。 ただ、生活全体が落ち着く。 家族との時間も増えたし、 無理に何かを詰め込もうとしなくなった。
結果的に、仕事の効率も上がった気がする。 オンとオフの切り替えが自然にできるというか、 作業するときは集中できるし、休むときはちゃんと休める。
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田舎に移って7年経つけど、 今のところ後悔はまったくない。 都会の便利さもいいけど、 自分にはこの環境のほうが合っていると思う。 子どもたちも外で遊べるし、 季節ごとのイベントも多い。
エンジニアの働き方は、どんどんリモートが当たり前になってきた。 もし環境を変えることができるなら、 こういう暮らし方を一度試してみるのも 悪くないと思う。