今、僕が Booby でやろうとしていることはシンプルだ。 AI とキャピタリズムが完全に結合した時代に、「人間の心の設計思想」をエンジニアたちの手にもう一度戻すこと。コードが社会を動かすなら、そのコードに流れる思想を人間的にしたい。 Booby はその媒介になる。
いまの AI 産業やスタートアップは、効率・スケール・最適化を神みたいに信仰している。 便利なプロダクトは次々に生まれるが、作る側の人間がどんどん摩耗していくのを見ていられない。 この循環を断ち切りたいし、やるのはエンジニア自身だ。
“Humanity is not a feature. It is the core process.” ヒューマニティはオプションじゃない。追加機能でもない。 最初の設計段階で組み込まれるべき核。 効率化だけじゃなくて、遊びや余白や情緒を入れておく余白が必要。 AI に丸投げするんじゃなくて、AI に人間の矛盾を学ばせる。 それが Booby が提唱する、人間性の注入――Humanity Injection。
僕はエンジニアを責めるつもりなんてない。 エンジニアはいつの間にか“資本の端末”みたいになってしまったけど、本来は創造と倫理の媒介者だったはずだ。 AI が最適化を完璧にこなす時代だからこそ、「なぜ作るのか」「誰の幸福につながるのか」を自分で問い直すタイミングが来ていると思う。
Booby の使命は、AI を人間に近づけることじゃない。 AI を人間の幸せに従事させることだ。 効率じゃなくて、感情がどれだけ残留するかを指標にしたい。 世界中のエンジニアが“働くため”じゃなく“生きるため”のコードを書けるようにしたい。 そのための思想を、ここに埋め込み続けるつもりだ。