AIの進化に過剰反応しないという選択

2025/10/7

最近、僕はAIの進化や新しいサービスに対して、 過剰に反応するのをやめようと思った。

Claude Codeが出たときも、Mapifyが出たときも、Lavableが登場したときも、 毎回「また世界が変わった」と感じた。 そしてそれを解説するYouTuberたちの動画を、 日本語でも英語でも、時には中国語でも見た。 最初は刺激的だった。 でも、あるときふと気づいた。

——これ、全部自分の中で消化できていない。

どれだけ新しい技術を摂取しても、 それが本当に自分を幸せにしているかと聞かれたら、答えは違う。 それはおそらく、ほとんどのエンジニアにも言えることだと思う。 技術の進化は確かにすごい。 けれど、**すごいことと、幸せなことは別だ。**

もちろん、AIサービスを開発している人たちを否定するつもりはない。 むしろ敬意を持って見ている。 でも、受け手としての自分が、 受け入れられる新しさなんて、1%もあれば十分なんじゃないかと思う。 残りの99%は、コーヒーを飲みながら、 「ああ、時代が進んでるな」と眺めるくらいでちょうどいい。

もし、すべての進化を自分の中に取り込もうとしたら、 人間のキャパシティなんてすぐに溢れてしまう。 そして、プロダクトを作る側のエンジニアは、 その情報の洪水の中で**自分の軸を失う**。

「もっとすごいものを作らなきゃ」 「もう自分のやってることに意味がないのかもしれない」 ——そうやって心が揺らぐ。 でも本当は、ブレているのは世界ではなく、自分の中なんだ。

だから僕は言いたい。 焦らなくていい。 AIの進化を追いかけなくていい。 **追いかけるべきなのは、自分の呼吸のリズムだ。**

世界の変化は、もう十分速い。 だからせめて、自分だけはゆっくりでいい。 ゆっくり見て、ゆっくり選んで、 それでも確かに、自分のプロダクトに息を吹き込めばいい。

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